東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 水環境制御研究室
社会連携講座「未来型の都市浸水リスク管理・制御システム」

DEVELOPMENT
研究開発

 

シームレスモデル概要

沿岸部都市等の流域における浸水・氾濫予測には、河川、下水道、海岸における各要素モデルの統合化が必要である。また、市街地の氾濫は低頻度事象であるため、連鎖的に発生する現象のすべてを正確に予測することは困難であり、観測された条件の変化に柔軟に対応してリアルタイムに浸水・氾濫を予測・修正し、これを水防活動や避難などに活用することが重要となる。河川、下水道、海岸における水理解析は、これまでにもモデルの開発と高精度化が進められており、NILIM2.0や商用ソフトの開発も進んできている。しかしながら、実時間予測に活用するにはモデルの柔軟性と計算時間の面で改良が必要である。 この背景において、国土交通省河川砂防技術研究開発課題「沿岸低平地における河川,下水道,海岸のシームレスモデルに基づく実時間氾濫予測システムの構築」(H24~26年度)の枠組みのもと、鶴見川流域を対象地域として、流域、河道、下水道、沿岸水理に関するサブモデルを氾濫モデルを介してシームレスに結合することにより、それぞれの氾濫因子を考慮した氾濫予測モデル「河川、下水道、海岸のシームレス結合モデル」が開発された。

佐貫宏, 渋尾欣弘, 李星愛, 吉村耕平, 田島芳満, 古米弘明, 佐藤愼司,様々な氾濫因子を考慮した都市沿岸部の氾濫予測解析. 土木学会論文集B2(海岸工学), vol. 72, no. 2, p. I_517-I_522, 2016.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kaigan/73/2/73_I_499/_article/-char/ja/

河川砂防技術研究開発「沿岸低平地における河川、下水道、海岸のシームレスモデルに基づく実時間氾濫予測システムの構築」成果概要
https://www.mlit.go.jp/river/gijutsu/mizubousai/pdf/h24_report_satou.pdf